「 プライバシー、それは、無くなるものらしい 」


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引っ越しを決めました。しかし引っ越し先に同じ状況が待っている可能性を電話で相談した
専門業者さんは指摘していました。それと同時に、今、約4割近くのアパート、マンションには、
そうした機器がすでに取り付けてある可能性が高いという事で、特に女性の方は、引っ越しの
時点で専門業者に依頼される方が増えてきているそうです。
そして問題なのは、そうして入手した個人情報を利用して勧誘活動を行っている宗教団体が
インターネット上で大きく取り上げられているという事実。
その団体は室内に無断で入り込む事まで始めていて、危険視され始めているという事です。
ユニットバスの上の押し上げると開く天井、押し入れの上の天板は、簡単に開いてしまう場合が多く
アパートなどの場合、天井裏は、隣室との境界線はないのです。
ちなみに僕のアパートのクローゼットの奥に大事に立てかけてあった絹織物の袋に入った”尺八”は
無惨にもヒビ割れていました。古いものなので新しい竹で作られたものが湿度等の具合で自然に
割れたとは考えにくいのです。何かの圧力で割れたとしか思えないのです。
確実なプライバシーは今の世の中、望むのは難しくなっているのは、否めない事実です。
しかし、それを利用して勧誘活動を行おうとする事は、違法行為以外の何ものでもない、
卑劣極まりない行為で、決して許されるものではないと強く思います。そのような事をして
恥ずかしくないのでしょうか。そんな事が出来る人達は人の心を失くしてしまったのでしょうか。
それとも同じ事で脅されているとか。
「フィフス・エレメント」という映画では、そう遠くない未来の都市が描かれていました。
そこに住む主人公の生活はすべて監視カメラにより監視され、性生活さえもカメラから逃れる事は
出来ない様子でした。
主人公の男は「そんなに俺のセックスが見たいのか?」と冗談を言う強さを身に着けていました。
これから先の近未来では、彼のような心の強さ、強い心で守られた本当の意味がプライバシー”己”を
その強い心の奥に持ち続ける事が必要となるでしょう。あるいは、あの歌う為に進化したかのような
青い長身の女性。主人公とは正反対に ”己” を持たない事によって生きる気高さ崇高なまでの
美しいその姿、彼女の存在も強烈に印象に残っています。
他にも何かそれらに価するものがきっとあるのでしょう。
彼らのように、その何かを身につけるよう進化しなければ近い、もうすぐそこまで来ている近未来に
於いて生き残れる事は・・・人らしく、生き残る事は難しい事となるでしょう。
現在のプライバシーの概念。
おそらく、それは・・・
この世から無くなるものらしい。
今現在のぷらいばしーが、この世から無くなっても生き続けられる為の何かを
人は、身につける事が必要となるでしょう。