「 プライバシー、それは、無くなるものらしい 」


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このような僕のとった行動は、仮に前記のような可能性を感じた人がとるであろう
普通の行動だと思うのですが、もしあなただったらどうしますか。
警察にはすでに相談ずみで、
「 ”物” (盗聴器、盗撮器など)が出ないと・・・ 警察がその”物”を捜してあげる事は
出来ないんです。それは警察の仕事ではないんですよ。」と、あっさり言われてしまいました。
そして専門業者に依頼すると10万円〜20万円もかかってしまいます。もしそれで見つけても
警察はどこまで調べてくれるんでしょう。そしてそれが、すぐに又取り付けられたら・・・。
そういうのをイタチごっこって言うんでしょう。そう考えると、僕の2万円という出費であれだけの
音声と映像を残せたのは、そして隣人の引っ越し、これは大きな成果といってもいいのではないでしょうか。
たとえ警察を動かすほどの証拠がなくても。事情をすべて説明して来て頂いた警察官の一人が、
「そういう事なら、引っ越しをお勧めします。」とハッキリいってくれました。
一つ紹介するとインターフォンは、裏の配線を一つ変えるだけで室内の音を玄関外へ常時流していまう
室内集音マイク、または、謎の音声を出すスピーカーに変わってしまうんです。
僕のアパートの場合は、一階の僕の部屋のドアから2メートル離れたレンガ塀にはめ込まれた
郵便受(箱型)に、客人用のインターフォンが一体型となってついていました。
室内と室外のものは配線で繋がれていて電波を発しないので、当然発見器には反応しないはず
ですから、いくら発見器を持って室内を捜しても電波は感知しません。
念の為と思いドアを開けて外へインターフォンに近づけると、明らかに反応するんです。
これはそこからどこかへ電波を発しているという事になるんです。
室内のインターフォンの配線を見ると、差し替えられてボリュームの機能も違うものになっていました。
おそらく受信機を置いてもスイッチは切れずに室内の音を集音し室外機へ。
室外機からは、常に室内の音が小さく流れ、それを郵便受けのどこかに取り付けられた盗聴器で
送信し続け、誰かが受信機で受信し続けていたと思われるのです。
この話をあの親切な店員さん(名刺をもらっていたので)に電話で話した所
「そうですか。配線を変える事でそうする事は十分に可能です。」と、ハッキリ答えたのです。
さて、どうしましょうか。まずは、インターフォンの電源を切り、それ以外何かが何が出来るでしょう。
あの小さな押しピンを抜いた後の穴からでもあんなにきれいに撮影出来るワイヤレスピンホールカメラを
自分の手にとって自分の顔を写して友人と笑い合った後に、ましてワイヤレスではない、備え付けの
ピンホールカメラなら、発見器はたとえ16万円のものでも発見出来ないという事になります。そして
バスルームの正面の壁の3mmほどの隙間からは真冬の光が差し込み、外を歩く人の姿が見えたのです。